2016年4月20日水曜日

ネオとミドリの決断


付き合ってるわけでもないのに、気が向いたら泊まりに来るだけのヘンリーに、ついに怒りが爆発したエミ。仕事で忙しいエミと、まだ学生のヘンリー。先の見えない将来に不安を抱くのも当然であろう。


(ちっ・・・)

この顔。(笑)


「年上女って面倒くさいんだよ」

「君が子供過ぎるんだろ」

こんな愚痴はウメコにはこぼせないので、ハスにぶちまける。


「パパ、いつも遅いの?」

「もうすぐ帰ってくると思うよ」

ウメコは、父ネオの家にいた。


「ウメコちゃん、ママと喧嘩でもしたの?」

「うん・・・まぁ・・・」

母タケコは、とにかくウメコをよく怒鳴る。しかし、この日はいつものお小言ではなかった。


「ママ、再婚したいんだって。しかも、三人も子供がいるおじいちゃんと!」

「そうなの?」

タケコさん、放置している間に勝手に好きな人どんどん作っちゃうのだが、妻が謎の死を遂げたというこのおじいちゃんと一番仲良くなっていたのだ。しかも、ウメコと同世代の子も含めた三人の子持ち。


「私、ここに住んでいいかなぁ?」

「ここに?」

母の再婚についていくなんてゴメンだし、かと言って一人暮らしもできないし、頼れるのは父しかいないのだ。


「パパ、おかえり!」

「ウメコ、久しぶりだな」

父娘、久々の再会。


「ここにいてもいいけど、しばらくの間だけだぞ」

「えー・・・」

行き場のない娘を受け入れる気はあるが、ずっと一緒に暮らすのは嫌なネオであった。(笑)


「そろそろ潮時なんだよ」

「そうね、その通りだわ」

ウメコとイズルの恋愛を邪魔しないためには、この二人の不倫はもう終わりにするしかなかった。


「イズル君、ウメコをよろしく」

「なんか複雑だな・・・」

長く母の不倫相手だった男から、娘をよろしくと挨拶されるイズルの気持ちたるや。


「イズル君から、家に招待してくれるなんて珍しいね」

「まぁ、暇だったから・・・」

ネオと母の関係が終わったから、呼べるようになったのだよ。


「ねぇ、イズル君、こっち来て」

「・・・・・」

この積極性は、完全に父親ゆずり。


そして、そのクローゼットは、さっきまでお父さんが入っていたのですよ。


「んもう!早くッ!」

「うわっ・・・」

このまま順調に幸せになれるといいね。


ネオとの長い長い縁が切れたミドリさんは、空中浮遊も会得して清らなかな心に。


・・・と思いきや、老齢を迎える前に最後の恋を求めて、噂の井戸に願掛け。


スポーツジムのぽっちゃりトレーナーにロックオン。


(魔女め・・・)

衝撃の現場をおしゃべりな死神に目撃される。


死神に知られたことは、翌日には世界の常識。ネオは思いの外落ち込んでいる様子で、自分からフッたアンナに慰められる始末。


そして、おしゃべりアンナに知られたことは、その日のうちにハスの耳にも入るのであった。

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