2016年3月8日火曜日

ハサウェイ計画、始動


「あれ、君の彼女じゃない?」

「彼女?」

ハス、ヘンリーの地雷を堂々と踏む。


「付き合ってないから彼女じゃない!(ヒソヒソ声で)」

「付き合ってないの?」

ゲンミツにはね。


「ふ~ん、そうなんだ・・・」

「・・・・・」

意味深な目でエミを見るハス。


(色々使えそうな男だな)

ハス、悪巧みが止まらない。


死んだ実母アンの大きな館を受け継いだハス。なけなしの遺産を育ての母に送金。アンさん、井戸にどんだけ大金使ったんだ。たったの§1,427しか残ってないじゃない。


「そんな見苦しい格好するな」

「きゃぁ!火!火!」

アンナ、慣れない料理でコンロを壊す。ハス、冷たい言葉だけ残して学校へ。


「見苦しいって何よ・・・この脚線美を」

ブツブツ文句を言いながら、これまた慣れない冷蔵庫の修理。


「はぁ・・・年下男に尽くすだけの生活じゃ、エミと一緒じゃない」

財産§0からの生活が始まり、アンナは馬車馬のように働かざるを得なくなった。


庭師に払うお金もない。


請求書も払えない。

そもそも§10,000もの請求が来る家に住んで、無職二人で生活できるのか。いや、二人じゃダメなら三人、四人・・・ハスの目的は、働かずに悠々自適に暮らすこと。その駒の第一号がアンナだった。


「ハス、可愛い子がクラブに入ったわよ」

「可愛い子?」

アバンギャルドに新人が加入。


(まずいな・・・)

ハスに想いを寄せるウメコだった。ハスが母親違いの兄とは知らず、ウメコは未だに恋する乙女なのだ。


そんなこんなで、アンナが必死に庭の植物を収穫して売り、ようやく§570を捻出。請求書を払うにはまだまだ遠い。


「いやーーーっ!」

アンナ、またコンロから火を出し、ついに壊す。


§10,000ほどを今日中に払わないと電気が止められてしまう。コンロの買い替えも§4,000ほどかかる。頭を抱えるしかないアンナだった。


「困った時はお互い様よね」

家の植物は収穫し尽くしたので、全ての植物が揃うヘンリーの家を訪れたアンナ。宇宙系の植物は高値で売れる。勝手に収穫して、勝手に売却。


ついでに、公園の植物も収穫&売却。


コンロを買い替え、請求書の料金も払えた。庭師の契約も復帰。


「ハスって、アンさんとネオの息子なんだって」

「そうなの!知らなかった・・・」

ハスが自分の秘密をあっさりアンナに話した狙いはこれ。おしゃべりアンナから徐々に広まることを期待していた。


「どう思う?彼のこと」

「あんまり好きじゃないな・・・」

青い髪の宇宙娘ハネルは、ハスに告白する前にフラれた経験がある。アンナには知られたくない秘密の過去。


「好きになってもらえるように努力するよ」

「あ・・・おじゃましてます・・・」

ハスが学校から帰宅。


「結構いい人なんじゃない?」

「これがあの男のやり方か!」

アンナ、徐々にハスを理解し始める。


「何?こんなところへ呼び出して」

「たまには自然の中もいいでしょ?」

ウメコ、ハスを寂れた孤島に呼び出す。


なぜか、イズルも。


さらに、ヘンリーも。


「イズルとくっつけたんじゃなかったのか?」

「二人でデートしてたはずだけど・・・」

ヘンリーがウメコにイズルを薦めたのは、ハスの差金であったのか。


なにゆえ、ウメコが男三人を一緒に呼び出したのかは謎だが、ヘンリー家の宇宙植物のおかげでハス家の家計は実に潤ったのであった。

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