2016年3月4日金曜日

ネオと最後の試練


「あ・・・」

「あ・・・」

ジムでバッタリ出会った二人。


しかし、エミはヘンリーを避けるように汗臭いまま帰って行った。


「好きでもない年上女を弄んでると寿命縮めちゃうよ」

「物騒なこと言うなよ」

ノートに名前を書かれたら終わり。


「っていうか、好きでもないって何だよ」

「図星でしょ?」

死神は何でも知っている。


「ウメコちゃんとは付き合ってるの?」

「付き合ってないよ」

母ミドリ、ストレートに息子に問う。


「付き合いたいんでしょ?」

「イタタタ・・・」

息子イズル、わざとらしく誤魔化す。(笑)


「女って、なんであんなに面倒くさいんだろう」

「一度にたくさんと付き合うからじゃない?」

そうだと思う。


「みんな捨てちゃいなよ」

「ヒヒッ・・・そうするか!ヒヒヒヒヒ・・・w」

カミーユの悪魔発言に、笑いがこみ上げるネオ。


「女なんて、飽きたら捨てるもんだよ」

「それもそうだな」

それができてりゃ、面倒くさくはなっていないのだ。


しかし、嫉妬深い特質は、そばに恋人がいないと不機嫌になるのだ。いっそのこと、緊張しない特質を報酬で買って、それを回避する戦法で行くか。そうしちゃうと、嫉妬深い特質の意味がなくなるような気がしないでもないが・・・。


「ウメコのためにも、真面目な父親になるんだ」

「もっと早くそうして欲しかったわ」

そうすれば、離婚せずに済んだもんね。


「ま、どうせ無理だとは思うけど」

「そういうとこ、変わってないな・・・」

元妻タケコさん、ネオの性格は知り尽くしている。


「無理なもんか・・・」

「ん?何?」

一度はルームシェアもしたイエローちゃんと遭遇。


「君とはもう別れるから!」

「えぇぇーーーーーっ!?」

まだ付き合ってたんだ、という驚き。


「久しぶりだね」

「ホントね」

釣り場で出会って恋に落ちた女性。


「でも、もう今日で終わりだから」

「な、なによそれ!」

じゃぁ、キスするなよw


(俺がいる・・・)

ネオの身代わりに死んだクローンだ。


「みーんな別れてきたから」

「え?ホントに?」

まだ、アンナとミドリさんが残ってるけどね。


「その分、カミーユが責任取ってよ」

「うわぁ、ちょっと!w」

一件落着・・・


とは行かなかった。(笑)

翌日、重い悲しみがズドーーーンとネオの肩にのしかかっていた。


仕事中、アンナの姿を見かけたネオ。


「アンナ、おはよう~♪」

「は~い、ダーリン♪」

投げキッスを飛ばすネオ。


「じゃなくって!」

「何よ」

ハッと我に返って、一旦停止。


「君とは一回きりだから」

「そんなぁ・・・」

アンナが使った井戸の魔力のせいで、ついうっかり落ちてしまっただけだからね。にしても、最低なセリフ。


「あァァァんまりだァァアァ!」

「泣くなよ」

泣いてないと思うよ。


「こっちから願い下げよッ!」

「ヒィ・・・」

気の強いアンナは、シクシク泣いたりしない。


「今日は真面目な話があるんだ」

「うん・・・」

お互い、もう潮時だと分かっている。


「ウメコとイズル君の幸せを願おう」

「ありがとう、ネオ」

なぜ抱き合おうとする・・・?


「アハハハッ、ネオったらw」

「ハハハ・・・」

息子イズルが帰宅して、慌てて離れる二人。


一番深く愛し合ってきた(わりには結婚しなかった)ミドリさんと別れる決心がつかないネオ。想い出いっぱいのクローゼットで泣くという情けなさ。


「イズル君、ウメコのことどう思ってるの?」

「ずっと好きだよ、小学校の頃から」

わざわざ訊かなくてもいいことを訊いてしまうネオ。


「俺達だってずっと深く愛し合ってきたんだ・・・」

「ネオ・・・」

嫌な予感。


(ホント、クズだな・・・この男)

別れるどころか、余計に恋情が燃え上がってしまったのであった。


(ふふ~ん・・・どうせミドリさんとは別れられないんでしょ)

緊張しない特質は入れても、突発的な嫉妬は起こるのだった。そもそも、一体何に対する嫉妬なんだ。タケコさんのしたり顔がたまらなく効果的。

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