2016年2月17日水曜日

アンナの就職


「ねぇ、パパ、就職が決まったら一人暮らし許してくれるんでしょ?」

「まぁ、そうだな」

とにかく、家を出て自由になりたいアンナ。


「ジャーン!実はおいしい仕事見つけちゃったんだ♪」

「おいしい仕事?」

間違いなく怪しい仕事に違いない。


「大丈夫よ、お金持ちのお家のメイドの仕事なの」

「おまえ、料理も掃除もろくにできないのに・・・」

雇い主はもっとできないのだ。


「主に掃除をすればいいんですか?」

「えぇ、おねがい」

雇い主は黒い噂の絶えない、ネオの元妻アン。


「庭の手入れは庭師がやるから、あなたはしなくていいわ」

「わかりました」

庭師を雇えるほど稼いでいるらしいアンちゃん・・・もと、アン姐さん。


「あと、こっちの部屋は仕事部屋だから・・・」



 バタン!


「立ち入り禁止ね」

「あ・・・はい」

禁止と言われると気になるのが人の性。


「それにしても何の仕事してるんだろう・・・」


「よくわからない機械とかあるし」


「いい?仕事場以外は自由に出入りしてもらっていいけど、詮索するのは良くないわよ」

「はい・・・」

メイドとか家政婦ってのは、たいていあれこれ詮索するもんだ。


「とにかく、掃除だけはしっかりやってね」

「はーい」

アンは、汚れた環境がとにかく苦手なのだ。


庭師の仕事はしなくていいと言われたのに・・・


勝手にこんな風にしちゃったよ。


掃除しろと言われたのに、ホラー映画を満喫。


アンが仕事場から出てこないのをいいことに、庭のプールに飛び込む暴挙。これをプールだと解釈するところがすごいよ。沼みたいな池みたいなもんかと思ってたのに。


「広い庭を散策していると、怪しい井戸を発見したアンナ。


「願いを一つだけ聞いてやろう・・・」

「キャァ!」

眩しい光を放つ謎の井戸。


アンナは恋愛成就を願ってみたが、身も蓋もない結果が出た。


あまりの悲しさからネオにメールしたところ、超軽い返事が即座に返ってきた。


「おかえりなさーい!ご主人様ぁ♪」

「何?そんなかわいい格好して」

ネオが仕事から戻るのを待って甘えるアンナ。


「ネオ、おかえり♪」

「ただいま」

「はぁっ!?」

井戸が言ったじゃない・・・諦めなさいって。


「絶対諦めないんだから・・・(メラメラ)」

アンナの恋の炎はますます燃え上がるのであった。

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