2015年7月5日日曜日

ハゼル、男になる


「ハゼル君、学校に来なくなったけど、どうしたの?」

「ハゼルはね、もう大人になっちゃったんだ」

宇宙人ハゼルの成長ペースは、人間のそれとは違うらしい。


「男になっちゃったんだ・・・」

「いや、男じゃなくて大人ね」

アンナ、微妙な解釈の違い。


「ハゼル君、男になっちゃったんだって!」

「えっ!?まさか?」

「お嬢ちゃん、難しいこと知ってるねw」

噂とは、こうして拡散される。


「男になるって?どういう意味?」

「あ、いや・・・分からないなら、いいんだ」

ハゼル本人は、どこ吹く風。


(もうこんな写真しか在庫がないな・・・)

ネオの写真館は、もはや盗撮のような風情に。(笑)


「ハゼル君、男になったんだって」

「あっそ」

ネオにとっては、大した問題ではない。


「ウゲッ!マッズ!」

「ん~!美味しい~!」

チョコイチゴへの反応が、人それぞれ。


「タケコさん、リアムと一緒に住んでるんだって?」

「え、えぇ・・・」

リアムは、研究所の職員でノヴァの同僚。


「ねぇ、話があるんだ」

「どうして、手を握る必要があるの?」

そういう習性ですw


「またこんなに汚しっぱなし・・・」

「掃除をしに来たわけじゃないんでしょ?」


「うん・・・掃除しに来たんじゃない」

「ちょっ、何するのよ」


そこへ、同棲中の彼氏リアムが帰宅。


「タバコ買ってくる」

「吸ってたっけ?」

何も見なかったふりをするリアム。(笑)


「私が浮気しても、何の興味も無いのよ!あの男!」

「浮気はあっちでしょ」

二人とも、格好が完全に臨戦態勢。


「どうせロクでもない男と付き合うなら、アイツより俺の方がいいじゃん」

「ロクでもない自覚あるのね・・・」


(ロクでもない二人だな・・・)

リアム、二度目の帰宅。そして、さらに生々しい現場に遭遇。


結局、タケコさんはリアムとの同棲を解消。リアム、女関係も派手だけど、私服もとんでもなくチャラかったしね。(笑)


(おや・・・リアムが受付?)

職場復帰したリアム、研究所の顔として受付を担当。


「そんなコワモテな受付じゃダメだよ」

「え?どうすれば・・・」


「ちょっと、コレ試してみて」

「うわぁぁぁあああっ!」

光線銃に新たな機能「変身」が搭載。


「色素が抜けたみたいだな・・・」

「何なんですか、コレ」

肌の色と眼の色が変わったようだけど・・・微妙。(笑)


「ねぇ!ハゼル君が、ホントに男になったみたいだよ!」

「もう、その話はいいよ・・・」

アフター5もアンナに追いかけられるノヴァ。


「今度はホントだよ!私、見ちゃったんだもん!」

「何を見たんだよ」


「ミドリさんの前で、ピンク色のオーラを出してるハゼル君だよ!」

「オーラ出したからって・・・」


「それだけじゃないよ!ブチューーーッ!ってしてた!」

「子供のいる前で何てことを・・・」


「ぜーーーったい男になったと思う!」

「まぁ・・・可能性はあるな・・・」


「アンナって怖いぐらい鋭いよな」

「その眼鏡はずしてよ、なんかムカつく」

ムカつくのは眼鏡のせいじゃなかろw


「なぁ、ハゼル・・・ミドリさんは人妻なんだぞ」

「もう人妻じゃないよ」

ん?


「播種する相手に配偶者がいるのは厄介だから、別れてもらった」

「なっ・・・なんだと?」


「俺が配偶者になるんだし」

「そういうの略奪行為って言うんだぞ」


「でもまぁ、まだ成熟してないから播種は先の話だけど」

「なぁ・・・ハゼル」


「宇宙人って、死神より怖いな」

「心外だな」




お気に入りのミドリさんをハゼルに持って行かれそうになっているネオ。しかし、ハゼルの情熱に立ち向かうこともなく、今はただ宇宙人の冷たい目に背筋を凍らせるばかりであった。

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