2015年6月27日土曜日

侵略のハゼル


今日は、店を早めに閉めて、従業員と常連で飲み会。常連っていっても、モユルはほとんど来ないけど。


「ハゼルが最近可愛くてさぁ」

「へぇ、モユにも親心が芽生えたんだ」

「意外だよね」


「バイオリンやらせたら、あっという間に上達して、ホント天才だよ」

「バイオリン少年ってかっこいいよね」

「天沢聖司による刷り込みだな」


「外で遊ぶのも好きみたいで、宇宙遊泳ごっことかしてやんのw」

「帰郷の準備かw」

「地球生まれのくせにw」


「そういやぁ、たまにミドリさんが来てるみたいでさぁ」

「え!?何しに?」

「え!?何しに?」


「こっそり、俺の愛読書を読んだりもしてるwww」

「ちょ!クソガキめ、ミドリさんを口説く気なんじゃ!?」

「むしろ、みんなの愛読書だね」


「同世代の女の子は退屈みたいだけど、自分の正体を見破ったアンナのことは警戒してるみたい」

「アンナって、意外と鋭いよな」

「ってか、ハゼル、時々謎のオーラが漏れてるもん」


「そんなハゼルも、もう高校生だよ」

「成長、早ッ!どんだけ飛び級!?」

「モユルの腹から生まれたとは思えないよ」


「相変わらず勉強熱心で、宿題も楽勝レベル」

「むしろ、真面目に宿題やってることに驚くね」

「世間になじむためにやってるだけだろうね」


「暇さえあればパソコンに向かってるけど、何してるかはさっぱり」

「それ、地球侵略を考えてるよ!絶対!」

「侵略なう、みたいな?w」


「あ、ミドリさんといえばさぁ・・・」

「何か情報をお持ちで?」

「大丈夫?大丈夫な情報?」


「こないだ、バーで偶然会ったんだ。ハゼルも一緒だったけど」

「ハゼルめ、もうそんなところに出入りを・・・」

「有閑マダムと青い果実の遭遇だ」


「ハゼル、ミドリさんの前では、はにかんだような顔見せてたけどさぁ・・・」

「まだまだ子供だな」

「人妻のフェロモンには勝てないか」


「こないだ、『俺、ミドリに子供産ませよう』って言ってたんだよね」

「えーっ!?」

「えーっ!?」


「ハゼルがネオと違うところは、まずミドリさん狙い撃ちって点」

「ミドリさん一筋ってわけか」

「なんで俺と比較すんの」


「それから、得体の知れない力を使う点」

「それ、やばくない?」

「なんて卑怯な!」


「でも、その力を使うと、体力が異常に消耗するみたい」

「まさに命がけの恋だな」

「いや、そんな卑怯な力使うなよ!」


「ミドリさんもまんざらではないみたいだよ」

「若い男の魔力に惹かれたか」

「いくらなんでも、高校生はダメでしょ・・・」


「ネオ、ライバル出現だね」


「面白そうに言うなよ」

「そ、そんなつもりは・・・(汗)」


「ユウコちゃんは、相変わらずネオ一筋?」

「はぁ!?」


「こんな男、ごめんだわ!」

「こっちも願い下げだよ!」


「さて、僕は明日早いから帰るよ」

「俺も帰ろうかな」

「私も一緒に帰る!」


「あ、そうだ。ハゼルが言ってたけど、タケコさんって公園で寝泊まりしてるみたいだよ」

「え・・・?」

「じゃ、おやすみ~」

「おやすみなさ~い」


(公園で・・・って、何やってんだ)


ちなみに、出世したカミーユは、翌朝こんな格好で出勤した。プログラマーって、こんなイメージなの?これじゃぁ、安物のラッパーじゃない。

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